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But Not For Me コード進行からアドリブ解析

ミュージカル「Girl Crazy」のために書かれたポピュラーミュージックです。 様々な人が歌ったり、演奏していますが、私はChet BakerのBut Not For Meが一番好きです。 そんなBut Not For Meをコード進行をもとにどのようにアドリブしていけばよいか解析していきます。

But Not For Meのキーとダイアトニックコード

キー:F ダイアトニックコード:FM7,Gm7,Am7,B♭M7,C7,Dm7,Em7(-5)

But Not For Meのコード進行

1-4G7C7FM7 B♭7Am7 D7
5-8G7C7FM7Cm7 F7
9-12B♭M7E♭7FM7Dm7
13-16Gm7Gm7Gm7C7
17-20G7C7FM7 B♭7Am7 D7
21-24G7C7FM7Cm7 F7
25-28B♭M7E♭7FM7 B♭7Am7 D7
29-32Gm7C7F6F6
赤字がノンダイアトニックコードです。 ノンダイアトニックが多く、スケール一発などではしんどそうですね。

But Not For Meの アドリブアイディア

G7 C7部分はFブルーノートスケールで!

G7 C7の部分はブルースの冒頭と同じコード進行なのでブルーノートスケールが使えます。

1-4,17-20小節アイディア

G7C7FM7 B♭7Am7 D7
1-4,17-20小節は同じコード進行です。 ・前半(G7,C7,FM7 B♭7)はブルーノートスケール ・Am7 D7はツーファイブフレーズ ・B♭7はFメジャースケールにないG#を使えるとベター!

5-8,21-24小節アイディア

G7C7FM7 B♭7Cm7 F7
5-8,21-24小節は同じコード進行です。 ・前半(G7,C7,FM7)はブルーノートスケール ・Cm7 F7はツーファイブフレーズ

9-16小節アイディア-1

・1-8まででブルーノートスケールを使ったのでここはFメジャーペンタを使ってみましょう。 ・E♭はコードトーンを使いましょう。

9-16小節アイディア-2

・B♭M7 E♭7 FM7 はメジャートライアドの音でコード感 ・残りFメジャーペンタ

25-28小節アイディア

・B♭M7 E♭7 FM7 B♭7 メジャートライアドでコード感 ・Am7 D7 メジャーツーファイブフレーズ

29-32小節アイディア

Fメジャーペンタ

Waltermelon Man コード進行からアドリブ解析

ハービー・ハンコックの曲です。時々CMでも使われていますよね。
そんなWaltermelon Manコード進行をもとにどのようにアドリブしていけばよいか解析していきます。

Waltermelon Manのキーとダイアトニックコード

テナーサックス(B♭)でのキーとダイアトニックコードです。

  • キー:G
  • ダイアトニックコードは GM7,Am7,Bm7,CM7,D7,Em7,F#m7(-5), 

Waltermelon Man のコード進行

G7G7G7G7
C7C7G7G7
D7C7D7C7
D7C7G7G7
G7,C7どちらもノンダイアトニックですが、演奏するうえではそこまで意識する必要はないです。(初心者見解)

Waltermelon Man のアドリブアイディア

Gマイナーペンタトニック、Gブルーノートスケールを組み合わせてアドリブ

Sonny Clerk(ソニー・クラーク)フレーズ

Sonny Clerk(ソニー・クラーク)のフレーズをご紹介いたします。

Sonny Clerkフレーズ1 ブルーノートスケール

Sonny ClarkのSoftly as in A Morning Sunriseを耳コピしてみました。



スケールのルートの音のDからフレーズは始まります。
F,F#,Gのあたりがブルーノートスケールらしい響きですね。

Sonny Clerkフレーズ2 ブルーノートスケール

こちらもSonny ClarkのSoftly as in A Morning Sunriseからのフレーズです。

Dexter Gordon(デクスター・ゴードン)フレーズ

Dexter Gordon(デクスター・ゴードン)のフレーズをご紹介いたします。

Dexter Gordonフレーズ1 メジャーツーファイブワン

DEXTER GORDON – Softly As in The Morningテーマからアドリブに入る58秒当たりのフレーズです。

コード進行Em A7 Dm
  • Em:E(1) F(アプローチノート) E(1) D(7)
  • A7:C#(3),E(5),G(7),B♭(♭9th)
  • Dm:A(5) F(3)
  • ドミナント7th(A7)のところの♭9がキーポイントですね。 コード切り替わるタイミングでテンションノートを使い、半音下の音(A(5))に落ち着かせる。

    Joshua Redman(ジョシュア・レッドマン)フレーズ

    Joshua Redman(ジョシュア・レッドマン)のフレーズをご紹介いたします。

    Joshua Redmanフレーズ1 ブルースフレーズ


    Joshua Redman how we do
    めっちゃかっこいいなぁと思って耳コピ一部してみました。
    ブルーノートスケールのみで構成されています。
    今回はCブルーノートスケールで表現しています。

    Joshua Redman How we do フレーズ1
    Joshua Redman How we do フレーズ1

    Charlie Parker (チャーリー・パーカー)フレーズ

    モダン・ジャズ(ビバップ)の父 チャーリー・パーカーのフレーズをご紹介いたします。

    Charlie Parkerフレーズ1 ブルースフレーズ

    キーはCです。 Now’s the timeのフレーズです。非常に有名なフレーズです。

    Charlie Parkerフレーズ2 ブルーノートスケール

    こちらもNow’s the timeのフレーズです。 Aブルーノートスケールで構成されています。(A,C,D,E♭,E,G)

    E(トニック)のあとG(ドミナント)が二連続で続句部分は終息させたい!という気持ちを持たせます。
    そこからのA(トニック)で終息させてそのあとブルーノートスケールの特徴的な音のE♭で違和感を持たせてC(トニック)で落ち着かせるという考えられたフレーズですね。

    不安定続きから安定させる。
    不安定な音は安定な音で挟み込むと良いのでしょうね。

    キャンディー・ダルファーのフレーズ紹介

    私の大好きなキャンディー・ダルファー様のご機嫌でファンキーなフレーズを紹介します!

    キャンディー・ダルファーとは

    キャンディー・ダルファーはオランダ アムステルダム出身のサックス奏者 マドンナやプリンスらのオランダ公演でのバックバンドミュージシャンとして注目を集める。プリンスのアルバムにも参加して評価を得るも、自身のリーダー作にこだわる姿勢を見せ、袂を分かつこととなる。(Wikipediaより抜粋)
    私が一番好きなサックス奏者です。 美人な上に情熱的!もうメロメロです。 彼女ほどあるとサックスが似合う女性はいません! キャンディ・ダルファーのフレーズ一つ一つがかっこよすぎる! またライブは音楽だけでなくエンターテイメントとしてとても楽しいです。 ブルーノートに行ったときは私の目の前を通って。。。いい匂いでした(笑)

    キャンディー・ダルファー フレーズ1 マイナーペンタトニック


    Pick up the pieces 2:30あたりのフレーズです。 Dマイナーペンタトニックで構成されています。

    キャンディー・ダルファー フレーズ2 ブルーノートスケール

    sax a go goで使われているフレーズです。 Gブルーノートスケールで構成されています。

    キャンディー・ダルファー フレーズ3 ブルーノートスケール

    saxagogo

    アドリブフレーズではなくSax a go goのテーマです。 Cブルーノートスケールです。

    John Coltrane(ジョン・コルトレーン)フレーズ

    John Coltrane(ジョン・コルトレーン)のフレーズを解析、紹介いたします。 随時更新予定です。

    John Coltraneフレーズ1 メジャー2-5-1

    解析

    動画でも記載がありますが
    1小節ごとにDm→G7とコードを変化させると考えると
    Dm A(5) F(m3) D(1) A(5) C#(7) A(5) C(♭7) A(5)
    G7 B(3)

    ただ2拍ごとに変化するツーファイブワンと考えることもできます。

    Dm A(5) F(m3) D(1) A(5)
    G7  C#(#11) A(9) C(アプローチノート) A(アプローチノート)
    CM7 B(7)

    G7のC,AはBへ向かうためのアプローチノートと考えられます。

    フレーズアイディアを使ってフレーズ作成方法

    作成したフレーズのご紹介(コード進行Dm→G7)

    作り方
    フレーズ後半部分
    1.ターゲット音を決める(Gのコード構成音から)
    2.できる限りコード構成音を使い半音進行での下がり方、上がり方を決める(表拍を決める)
    3.裏拍の音をコード構成音から決める

    フレーズ前半部分
    4.適当にコード構成音を当てはめる

    フレーズアイディアを使ってフレーズ作成例

    コード進行Dm→G7

    参考
    Dmの構成音 D,F,A
    G7の構成音 G,B,D,F

    1.ターゲット音を決める(Gのコード構成音から)

    ターゲット音はGとする

    2.半音進行での下がり方、上がり方を決める(表拍を決める)

    A→G#→Gと半音ずつ下がる。
    AはDmの構成音

    A?G#?G

    3.裏拍の音を決める

    AとGは使われているためDとする。

    ADG#DG

    4.適当にコード構成音を当てはめる

    FDADFADG#DG

    瞬時にフレーズを作る練習

    1.コード構成音を覚える
    2.フレーズ後半部分のパターンを覚える
    1は基礎練ということで割愛
    後半部分のパターンは以下の3要素が決まれ場システマチックに作れます。
    このパターンを体に叩き込む練習です。

    終着音×終着音へ上昇で行くか、下降で行くか×裏拍の音
    これをもとに作成してみました。

    終着音上昇/下降裏拍の音フレーズ
    G上昇DF D F# D G
    G上昇AF A F# A G
    G下降FA F G# F G
    G下降DA D G# D G
    B上昇FA F B♭ F B
    B上昇DA D B♭ D B
    B下降FD F C# F C F B
    B下降AD A C# A C A B
    D上昇FA F B♭ F C F C# F D
    D下降AF A E A E♭ A D

    これを一般化すると

    開始音終着音上昇/下降裏拍の音
    Ⅰの3度Ⅴの1度上昇Ⅰの1度
    Ⅰの3度Ⅴの1度上昇Ⅰの5度
    Ⅰの5度Ⅴの1度下降Ⅰの3度
    Ⅰの5度Ⅴの1度下降Ⅰの1度
    Ⅰの5度Ⅴの3度上昇Ⅰの3度
    Ⅰの5度Ⅴの3度上昇Ⅰの1度
    Ⅰの1度Ⅴの3度下降Ⅰの3度
    Ⅰの1度Ⅴの3度下降Ⅰの5度
    Ⅰの5度Ⅴの5度上昇Ⅰの3度
    Ⅰの3度Ⅴの5度下降Ⅰの5度

    John Coltraneフレーズ2 メジャー2-5-1

    John Coltraneフレーズを紹介している動画より

    2-5のあとキーを変えて2-5-1です。

    Em7 A7部分の解析

    Em7のところでCが使われている理由は、、、正直わかりませんが。。 それ以外の部分はコードトーンにのっとってますね。

    Em7A7
    C G C EC# A C# E

    Dm7 G7 C部分の解析

  • Dm部分 スケール上昇、4音目のF#はGへのアプローチノート
  • G7部分 2音目は♭13のテンションノートを使ってますが、それ以外はコードトーン
  • C部分 3度の音ですね。
  • このフレーズとてもビバップらしいフレーズですね

    John Coltraneフレーズ3 メジャー2-5-1

    John Coltraneフレーズを紹介している動画より

    最後のEm7 A7 D7の部分のツーファイブワンの解析

  • Em7部分 最初の音は9thのテンションノート!以降はコードトーン
  • A7部分 3、#11
  • D7部分 コードトーン(トライアド)
  • ほぼコードトーンだけでこんなにかっこよくなるもんなんですね。。。 感服です。

    Autumn Leaves コード進行からアドリブ解析

    一番初めにやるジャズスタンダード曲といっても過言ではないと思います。
    コードはシンプルかつ、メジャーツーファイブ、マイナーツーファイブをつかう初心者におすすめの一曲です。
    Cannonball AdderleyのAutumn Leavesが一番有名かと思います。 コード進行をもとにどのようにアドリブしていけばよいか解析していきます。

    Autumn Leavesのキーとダイアトニックコード

    テナーサックス(B♭)でのキーとダイアトニックコードです。

    • キー:Am
    • ダイアトニックコードは Am7,B#m7(-5),CM7,Dm7,Em7,FM7,G7 

    Autumn Leavesのコード進行

    Dm7G7CM7FM7
    Bm7-5E7♭13Am6Am6
    Dm7G7CM7FM7
    Bm7-5E7♭13Am6Am6
    Bm7-5E7♭13Am6Am6
    Dm7G7CM7FM7
    Bm7-5E7♭13Am7 G#7Gm7 F#7
    Bm7-5E7♭13Am6Am6

    赤字がノンダイアトニックコードです。

    Autmun Leavesのアドリブアイディア

    ツーファイブワンフレーズをインストールしている方はそれだけで乗り切れるでしょう。
    ただやっぱり基本はAマイナーペンタトニックをもとにアドリブですかね。

    Step1.1-4小節をAマイナーペンタトニックでアドリブ

    ペンタの練習ですね。まずは1-4をペンタでアドリブしましょう。
    Aマイナーペンタトニック:A,C,D,E,G

    Step2.5-8小節 6小節目のE7♭13 Am6をコードトーンを使ってアドリブ

    5678
    Bm7-5E7♭13Am6Am6
    E7♭13EG#DF#
    Am6ACEF#

    Step3.27-28小節 コードトーンでアドリブ

    2728
    Am7 G#7Gm7 F#7

    ここはなかなかおいしいポイントです!
    Am7はダイアトニックコードですが、コードトーンを意識して演奏しましょう!
    半音ずつ下がっているのでルートの音だけ追いかけるというアイディアもありますね。

    Am7ACEG
    G#7G#CE♭F#
    Gm7GB♭DF
    F#7F#B♭C#E

    アドリブフレーズ例

    メジャーツーファイブ部分のアドリブ例1


    Autmun Leavesのメジャー2-5のシンプルなコードトーンのみのフレーズを2つ考えてみました。
    コード進行はDm7 G7 CM7 FM7です。

    コードトーンのみなので曲の雰囲気は出ていますよね。

    エンディングアドリブ例

    ending

    エンディング定番フレーズを入れてみました!
    ウケはばっちりだと思います。

    Bye Bye Blacbird コード進行からアドリブ解析

    ジャズスタンダードです。マイルス・デイビスの演奏が一番有名ですかね。
    伊坂幸太郎の小節にもbye bye blackbirdという曲がありますよね。

    コード進行をもとにどのようにアドリブしていけばよいか解析していきます。

    Bye Bye Blacbirdのキーとダイアトニックコード

    テナーサックス(B♭)でのキーとダイアトニックコードです。

    • キー:G
    • ダイアトニックコードは GM7,Am7,Bm7,CM7,D7,Em7,F#m7(-5)

    Bye Bye Blacbirdのコード進行

    GM7 Am7 D7 GM7 Am7 D7
    GM7 Bm7♭5 E7♭9 Am7 D7
    Am7 E7 Am7 D7
    Am D7 G6 G6
    G7 F#7 F7 E7♭9
    Am7 Am7 E♭7 D7
    GM7 Am7 D7 GM7 Bm7♭5 E7♭9
    Am7 D7 GM7 Am7 D7

    赤字がノンダイアトニックコード
    G6はノンダイアトニックですが、スケール音で構成されているため、意識しません。

    Bye Bye Blacbirdのアドリブアイディア

    Gメジャーペンタトニックをベースに随所でコードトーンを用います。
    Gメジャーペンタトニックスケール:G,A,B,D,E

    Step1.1-4小節をGメジャーペンタトニックでアドリブ

    ペンタの練習ですね。まずは1-4をペンタでアドリブしましょう。

    Step2.5-8小節 6小節目のBm7♭5 E7♭9をコードトーンを使ってアドリブ

    5 6 7 8
    GM7 Bm7♭5 E7♭9 Am7 D7

    Bm7♭5 E7♭9はノンダイアトニックで、ここでコード感をだすとめちゃめちゃおいしい部分です!
    Gメジャースケールに存在しない音をなるべく選んで使うようにしましょう。

    Bm7♭5 B D F A
    E7♭9 E F G# B D

    Step3. 9-12小節 のE7はG#を使え!

    Am7 E7 Am7 D7

    9,10 と 11,12をひとくくりに見て同じような形のフレーズを演奏してみましょう。
    Am部分はコードトーンやペンタトニックで、E7,D7は3度の音(それぞれG#,F#)を伸ばすだけというアドリブアイディアなどがあります

    E7 E G# B D

    Step4.33-36小節 コードトーンでアドリブ

    33 34 35 36
    G7 F#7 F7 E7♭9

    ここはすべてノンダイアトニック かつ 半音ずつ下がるめちゃめちゃおいしいポイントです(本日二回目)
    長い音を使ってもよいので、1小節ずつ同じ形(3度から1度をコードトーンを変える)でのアドリブなどをしてみるのが良いかなと思います。

    G7 G B D F
    F#7 F# A# C# E
    F7 F A C E♭
    E7♭9 E F G# B D