カテゴリー別アーカイブ: ジャズ曲分析

ラ・ラ・ランドのピアノメロディーを解析してみた③


42秒~
のフレーズを解析してみました。
これまたm9thのフレーズでした。こちらも前回紹介したものとほとんど同じでした。
Bm9(B D F# A C#)で構成されています。
D(3),C#(9),B(1)をゴニョゴニョしてB→A→F#です。
B→A→F#の流れが美しいです。

次回はこれを用いてフレーズを作ってみようと思います。

ララランドのピアノメロディーを解析してみた①m9thを使ったフレージング


ララランドのサントラを最近リピートしまくっています。
どの曲も素敵すぎます。
そこでジャズピアニストが曲中でいろいろな曲を弾いているということでララランドの曲を解析すればアドリブで使えるのではないか!?と考えました。
まずはララランドで何度も演奏されている哀愁漂うピアノのみの曲を解析してみようと思います。
聞いているだけでストーリー性を感じられるコードの感じが伝わってきますよね。

解析した結果この曲のキーはD#マイナーです。
(D#,F,F#,G#,A#,B,C#)
初めのフレーズはいきなりスケールの音から外れ、Dから始まりますが、曲中の切ない部分は基本的にはF#mのスケールで演奏できます。
2小節目以降はF#m9(F# A C# E G#)を使っています。

ララランドっぽいフレーズを作るには
①F#,G#,Aをゴニョゴニョして終わりにBに落とす(あいまいに終わる感じ)
①F#,G#,Aをゴニョゴニョして終わりにC#に落とす(終息感がある)
とできると思います。
次回本解析結果をもとにフレーズを作ってみたいと思います。

All of youコード進行からアドリブ解析

All of you の解析をしていきます。 miles davisのAll of you が一番有名ですかね。

All of youのキーとダイアトニックコード

ダイアトニックコードを書き出します。※ダイアトニックについてはこちら参照

ピアノではキーはE♭
Bフラット管ではキーはFです。
私はテナーサックス(Bフラット管)吹きなのでBフラット管での分析を行います。

ダイアトニックコード

ⅠM7Ⅱm7Ⅲm7ⅣM7Ⅴ7Ⅵm7Ⅶm7(b5)
FM7Gm7Am7B♭M7C7Dm7Em7(b5)

キーがFなのでベースはFメジャーペンタスケールで演奏します。
Fメジャーペンタトニック(F,G,A,C,D)

All of you コード進行

1-4 B♭m6 FM7 B♭m6 FM7
5-8 B♭m6 FM7 B♭m6 FM7
9-12 Am7 D7 Gm7 C7
13-16 FM7 E7 E♭7 D7 Gm7 C7
17-20 B♭m6 FM7 B♭m6 B♭m6
21-24 B♭m6 FM7 Am7 D7
25-28 B♭M7 Baug7 E7♭9 Am7 D7
29-32 Gm7 D7 Gm7 C7 F6 F6

All of you アドリブアイディア

1-4,5-8小節 コードトーンをモチーフで追いかけよう!

B♭m6はいきなりノンダイアトニックです。 B♭m6 →FM7が4連続の部分でコードトーンを追いかけてモチーフを展開していきましょう。 B♭m6 の構成音は B♭ C# F G FM7の構成音はF A C E

9-12小節 ツーファイブワンフレーズを演奏しよう!

9-12 Am7 D7 Gm7 C7

ツーファイブワンフレーズがキーを変えて出てきています。
Am→D7(Gのツーファイブ)、Gm→C7(Fのツーファイブ)

できれば前のモチーフを引き継いだ感じのツーファイブをキーを変えて演奏するといいでしょう。
ジャズフレーズにツーファイブワンフレーズございますので参考にしてみてください。

13-14小節 半音進行、シンプルにコードトーンを鳴らそう

13-14 FM7 E7 E♭7 D7
半音ずつ下がっています。一コード毎に単音、2音などコード感が分かる音を演奏しましょう。

26小節 ノンダイアトニックな音を使おう

Baug7の構成音は B D# G A E7♭9の構成音は E G# B D F です。 ダイアトニックの音はF,G,A,B♭,C,D,Eです。 そのためBaug7ではD#,E7♭9ではG#を使いましょう。 またコードの変化を出すためにD#→D、G→G#などでつなげてみるのもよいでしょう。

St.Thomasテーマから考えるアドリブフレーズ(分析編)

St.Tohmasテーマから考えるアドリブフレーズを作るためにまずはSt.Thomasのテーマの分析をします。

解析をするにあたりダイアトニックスケール上の音の特徴を記述します。
トニック(落ち着く音) 1度,3度,6度
サブドミナント(普通の音) 2度,4度
ドミナント(落ち着かない音、トニックに解決したくなる音) 5度,7度

次にテーマの音をなんどの音を使っているかを記述します(4小節分)
D:ドミナント
S:サブドミナント
T:トニック

5(D)→1(T)→7(D)→6(T)→5(D)→6(T)→3(T)→4(S)→5(D)→1(T)→7(D)→1(T)
ドミナント→サブドミナントの流ればっかり!
とくに八分音符の裏拍や2拍目がトニックになっていることが多いです。

次回はこれをもとにフレーズを作ってみようと思います。

St.Thomasコード解析と使えるスケール

St.thomas コード分析(inB♭)をしていきます。
ピアノではキーはC
Bフラット管ではキーはDです。
私はテナーサックス(Bフラット管)吹きなのでBフラット管での分析を行います。

ダイアトニックコードを書き出します。※ダイアトニックについてはこちら参照

ⅠM7 Ⅱm7 Ⅲm7 ⅣM7 Ⅴ7 Ⅵm7 Ⅶm7(b5)
DM7 Em7 F#m7 GM7 A7 Bm7 C#m7(b5)

キーがDなのでベースはDメジャースケールで演奏します。
Dメジャー(D,E,F#,G,A,B,C#)

■1~4小節 
D6 → F#m7 → B7 → Em7 → A7 → D6
<演奏方法>
・D6(メジャーシックスス)は6度の音Bを使え!
・F#m7 → B7 はEのツーファイブフレーズを使え
・Em7 → A7 → D6 はDのツーファイブワンフレーズを使え!

■5~8小節 
D6 → F#m7 → B7 → Em7 → A7 → D6
<演奏方法>
1~4小節と同じです。

■9~12小節 
F#m7-5 → C7(#11) → B7 → Em7 → B♭aug7 → A7
<演奏方法>
・F#m7-5 → C7(#11) → B7 → Em7 はもうEのツーファイブフレーズでいいと思います。
・B♭aug7(A#DF#G#)はコード分散和音を!とりわけA#,G#はスケールにない音なので使いまくりましょう。コード感が出ます。

■13~16小節 
D6 → D7 → G → G#dim7 → D → A7 → D6
・G#dim7 以外はDメジャースケールで!(D6のコード構成はDF#ABとスケールの構成音です・)
・G#dim7はコード分散和音(A#B#D#F#)ノンダイアトニックばかりでコード分散和音を引けばコード感がすごい出ます!

Billie’s Bounce テーマ解析(一部)アドリブ応用へ

Billie’s Bounce の1小節目のテーマを解析してみました。
アドリブに応用できるか!?
キーはGで一小節目はG7コードです。

・一音目G7の5度に向かうための5度の半音下のアプローチノート
・三音目ルートの音
・四音目G7の2度に向かうための2度の半音下のアプローチノート
・以降コードの分散和音
・ルートのGでおちつかせる。

・全体を通して
上がって下がってしていて、上がるとき(アプローチノートを用いた上がり方)と下がるとき(コード分散和音を用いた下がり方)の作りが少し違う。

→次回はコード分散で上がって、アプローチノートを使った下がり、ルートで落ち着くようなフレーズを作ってみようかと思います。

Moanin’のテーマ分析


Moanin’めちゃめちゃかっこいいですよね。

テーマの一部を切り出しました。

実はGブルーノートスケールのみで作られてます。
つまり、Moanin’のテーマはそのままブルースで使えます!

どのフレーズもGで始まり、Gで終わる。
そしてコール&レスポンスのような形である。
1-2小節目のフレーズはG7のコード分散

4,6小節目の3連符からのルート!というフレーズはいろいろなところで使えそうな感じがします。(2-5-1の1とか)

Fourのテーマからのアドリブフレーズ

オルタードスケール、メジャースケールを吹いていてFourっぽいなと思ったので書いてみました。

FOURのキーがFだった場合テーマの頭は
C,D,E → C,D,E → C,D,E → G,F,E → C,D,E♭
となっています。

Eのオルタードスケールでフレーズづくりをしてみます。
E,F,G,G#,A#,C,D

フレーズの切れ目がEで落ち着くようにフレージングすると
C,D,E → C,D,E → C,D,E → G,F,E というフレーズが出来上がります!

ツーファイブワンフレーズをFourっぽく演奏するっていうのも一つのアイディアかなと思いました。

度数でのフレーズ5,6,7 5,6,7 5,6,7 2,1,7 1,2,3♭

ジャズ曲分析

ジャズの曲のコード進行などを分析し、どこでどんなスケールが使えるかをまとめました。

ジャズ曲分析