カテゴリー別アーカイブ: ジャズ練習

ジャズ曲分析

ジャズの曲のコード進行などを分析し、どこでどんなスケールが使えるかをまとめました。

ジャズ曲分析

ジャズ理論まとめページ

今まで本ブログで紹介してきたジャズ理論まとめページです。

ジャズ理論

7.オルタードスケールを用いたメジャーツーファイブワンフレージング

altered


まずは聞いてみてください。ツーファイブワンを作るための必修スケールオルタードを!
適当に作りましたが、不安→安定を感じられると思います。

作り方はいたって簡単
コード進行は
Dm7 G7 CM7で、G7のところでオルタードスケールを使っています。(Cメジャーのツーファイブワン)
ツーファイブワンフレーズを作るうえで行ったこと
1 トニック(CM7)はGの音を用いています。
2 Gに向かうにあたり上から降りてくるフレーズは B♭ → A♭ → Gで終息させています。
3 Gに向かうにあたり下から上がるフレーズ場合は D# → F → Gで終息させています。
4 サブドミナントは適当にコード分散、スケールの音です。

Gオルタードスケール:G G# A# B C# D# Fです。

6.オルタードスケールの構成と一覧と覚え方

外れている、不安定さを掻き立てる。。。そんなスケールです。
今回はそんなオルタードスケールの構成と一覧と覚え方をご紹介いたします。

オルタードスケールの構成

1 M3 m7 ♭9 #9 #11 ♭13
♭9 #9 #11 ♭13をオルタードテンションというのですが、ものすごい外れている感じの音をチョイスしてますよね。
テンションからさらに外した音!不安定な感じがします。そして不安定さといえば、、、、
そう!ドミナントで使うのが適切です。

ということでツーファイブワン(メジャーもマイナーも)のファイブで使えるスケールとなります。
作ってみたフレーズの記事を明日アップします!

オルタードスケール一覧


オルタードスケールを一覧で見られるサイトがなかったので作ってみました!
そして記述していてオルタードスケールの簡単な覚え方に気が付いてしまいました!
Cオルタード→C#オルタード→Dオルタード・・・という順で記述しています。

オルタードスケールの覚え方

C#オルタードはルート以外はCメジャースケールです。
ということでオルタードスケールは
ルート+ルート以外半音下のメジャースケールとおぼえましょう!

オルタードスケールを用いたフレーズ例

以下の記事をご参照ください。
7.オルタードスケールを用いたメジャーツーファイブワンフレージング
8.オルタードスケールを用いたマイナーツーファイブワンフレージング

5.マイナーツーファイブワンのフレージング

今回の内容が分かるとマイナーツーファイブワンで使ったらよいスケールが分かるようになります。
※キーがCメジャーで以下すべて記述しています。

いいフレーズだとは全く思いませんが、
以下のように 普通→ちょっと不安→安心
という『サブドミナント→ドミナント→トニック』の流れのフレーズをなんとなくで5秒ぐらい作れるようになります。
minor251

Bm7(b5)→E7→Am 

マイナーツーファイブワンとはAマイナースケールの2-5-1度のコードのツーファイブワンです。
(AマイナースケールはAで始まるスケールですが、Cメジャースケールと全く同じ構成音です)

なので普通に考えればAマイナースケールのダイアトニックの構成を用いてBm7(b5)→Em7→Am 

・・・だと思いきや違います!
Bm7(b5)→E7→Am なのです!

多分ジャズお得意の後付け理論だとは思いますが
Eの3度をメジャーにすることでG→AよりG#→AというギリA(落ち着いた音)に届かないことで不安感をあおろうという策略なのだと思います。

なのでマイナーツーファイブワンの ファイブ(不安感のある部分)はメジャースケールの5度の音を半音上げたスケールを使うと良いでしょう(Aハーモニックマイナースケールというらしいです)

結論
マイナーツーファイブワンがでてきたらメジャーキーの5度の音を半音上げしたスケールを引きましょう!

ダイアトニックコードの解説と一覧表

ダイアトニックコードとはどういったものかをご説明し、一覧表をお見せいたします。

ダイアトニックコードとは何?

ダイアトニック・コードとはメジャースケールもしくはマイナースケールの構成音からなる7つコードのことです。

Cメジャーのスケールとダイアトニックコード

Cメジャースケールはご存じの通りC,D,E,F,G,A,Bです。
そしてCメジャーのダイアトニックは以下の通りです。

コード名構成音 役割
CM7CEGBトニック
Dm7DFACサブドミナント
Em7EGBDトニック
FM7FACEサブドミナント
G7GBDFドミナント
Am7ACEGトニック
Bm7(b5)BDFAドミナント
ダイアトニックコードの構成音どこを切り取ってもCメジャーの構成音と同じになっています!

ダイアトニックコードを知っていると何がうれしいの?

曲のアドリブをするときにどこでどんなスケールを使ったらよいかの解析ができるようになります。 例)枯れ葉の冒頭8小節を簡単に解析してみます。 (赤字はノンダイアトニックの音です。)
Dm7G7CM7FM7
Bm7-5E7♭13AmAm
E7♭13だけがノンダイアトニックです。 ここでG#の音を使うとコード感が出るアドリブになります!

メジャー ダイアトニックコード一覧

ⅠM7 Ⅱm7 Ⅲm7 ⅣM7 Ⅴ7 Ⅵm7 Ⅶm7(b5)
CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7♭5
C#M7 E♭m7 Fm7 F#M7 G#7 B♭m7 Cm7♭5
DM7 Em7 F#m7 GM7 A7 Bm7 C#m7♭5
E♭M7 Fm7 Gm7 G#M7 B♭7 Cm7 Dm7♭5
EM7 F#m7 G#m7 AM7 B7 C#m7 E♭m7♭5
FM7 Gm7 Am7 B♭M7 C7 Dm7 Em7♭5
F#M7 G#m7 B♭m7 BM7 C#7 E♭m7 Fm7♭5
GM7 Am7 Bm7 CM7 D7 Em7 F#m7♭5
G#M7 B♭m7 Cm7 C#M7 E♭7 Fm7 Gm7♭5
AM7 Bm7 C#m7 DM7 E7 F#m7 G#m7♭5
B♭M7 Cm7 Dm7 E♭M7 F7 Gm7 Am7♭5
BM7 C#m7 E♭m7 EM7 F#7 G#m7 B♭m7♭5

マイナー ダイアトニックコード一覧

Ⅰm7 Ⅱm7(b5) ⅢM7 Ⅳm7 Ⅴm7 ⅥM7 Ⅶ7
Am7 Bm7♭5 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7
B♭m7 Cm7♭5 C#M7 E♭m7 Fm7 F#M7 G#7
Bm7 C#m7♭5 DM7 Em7 F#m7 GM7 A7
Cm7 Dm7♭5 E♭M7 Fm7 Gm7 G#M7 B♭7
C#m7 E♭m7♭5 EM7 F#m7 G#m7 AM7 B7
Dm7 Em7♭5 FM7 Gm7 Am7 B♭M7 C7
E♭m7 Fm7♭5 F#M7 G#m7 B♭m7 BM7 C#7
Em7 F#m7♭5 GM7 Am7 Bm7 CM7 D7
Fm7 Gm7♭5 G#M7 B♭m7 Cm7 C#M7 E♭7
F#m7 G#m7♭5 AM7 Bm7 C#m7 DM7 E7
Gm7 Am7♭5 B♭M7 Cm7 Dm7 E♭M7 F7
G#m7 B♭m7♭5 BM7 C#m7 E♭m7 EM7 F#7

4.マイナーペンタを用いたフレージング

~の曲はマイナーペンタ一発で演奏できる!
ということはわかるんだけど。。。かっこよくならないとお悩みの方に向けての記事です。

ポイントは2点
1 フレーズの開始の音、終わりの音をマイナーペンタの1度(ルート)の音にする
2 一気に一オクターブ上げる

これでなんとなくそれっぽくなります。

Cマイナーペンタを使います。
構成音は C E♭ F G B♭ です。

かなり適当に並べただけですがちゃんとフレーズ感が出ました!
minorpenta

理論的に言うとトニック で始まり トニックで終わっているため収束感をもてるということだと思います。
トニック、サブドミナント、ドミナント参照のこと

ツーファイブワンコード進行一覧

まずは聞いてみましょう。
ツーファイブワンの譜面


1小節目がツー、2小節目がファイブ、3小節目がワンです。
2小節目で少し不安になって3小節目で落ち着く感じがしませんか!?

ツーファイブワンとは?

ツーファイブワンコード進行とは サブドミナント→ドミナント→トニック の進行でスタンダードジャズでは頻出するコード進行です。
※サブドミナント→ドミナント→トニックについてはトニック、サブドミナント、ドミナントをご覧ください。

メジャーツーファイブワン、マイナーツーファイブワンとは?

  • メジャーツーファイブワンとはメジャーキーのダイアトニック・コードのⅡm7、Ⅴ7、Ⅰの順で構成されているコード進行のことです。
  • マイナーツーファイブワンとはマイナーキーのⅡm7♭5、Ⅴ7、Ⅰmの順で構成されているコード進行のことです。V7はノンダイアトニックになります。
  • ちなみに枯葉という曲は一つのキーのメジャーツーファイブワン、マイナーツーファイブワンのみでほとんど構成されているため、ジャズ初心者向けの曲といわれています。

    メジャーツーファイブワンコード進行一覧

    Ⅱm7Ⅴ7
    Bm7E7A
    A#m7D#7G#
    Am7D7G
    G#m7C#7F#
    Gm7C7F
    F#m7B7E
    Fm7B♭7E♭
    Em7A7D
    D#m7G#7C#
    Dm7G7C
    C#m7F#7B
    Cm7F7A#

    マイナーツーファイブワンコード進行一覧

    Ⅱm7♭5Ⅴ7Ⅰm
    Bm7♭5E7Am
    A#m7♭5D#7G#m
    Am7♭5D7Gm
    G#m7♭5C#7F#m
    Gm7♭5C7Fm
    F#m7♭5B7Em
    Fm7♭5B♭7E♭m
    Em7♭5A7Dm
    D#m7♭5G#7C#m
    Dm7♭5G7Cm
    C#m7♭5F#7Bm
    Cm7♭5F7A#m

    トニック、サブドミナント、ドミナント

    トニック、サブドミナント、ドミナントの役割についての記事です。

  • トニック→安定している 1度
  • サブドミナント→トニックの次に安定した音 4度
  • ドミナント→不安定 5度
  • 例)ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ というに当てはめて考えると
    トニックはド
    サブドミナントはファ
    ドミナントはソ

    不安定→安定に行くと人は気持ちがいい進行に聞こえるため、 ジャズではツーファイブワンというフレーズがよく使われます。
    ファイブワンがドミナント(不安定)→トニック(安定)であるため。

    ドミナント→トニックの進行を聞いてみよう!


    ドミナント→トニックの進行です。少し不安定→安定感を感じられますかね?